それでは早速トミカを見てみましょう。と、その前に… トミカに於けるトヨタ2000GTの金型について纏めておきます。 ●トヨタ2000GTの金型について
●5-1 1970年〜2001年頃 トミカのトヨタ2000GTは、1970年のトミカ新発売とともに5-1として後期型登場しました。 人気車種だった事もあり通常品として11年間ラインナップされましたが、その後もセット物や企画物、特注品などで使われ続けました。 30年あまりの時を経て、2001年頃には金型の消耗が激しくなり、新たなトミカの生産が出来なくなったと言われています。
●SP-22(旧) 2002年〜2014年前半 これに替わって2002年9月6日に、新たな金型を起こして登場したのが雑誌ラピタ2002年10月号の付録で登場したリミテッド仕様の前期型2000GTでした。 9月28日にはトミカリミテッド0021として登場、その後も企画物や特注モデル等で大活躍する事になります。因みに通常品にはラインナップされていない金型なので、スペシャルモデルSP-22と分類されています。
●SP-80 2010年〜 2010年には40周年復刻トミカで後期型が新たに作られました。こちらはSP-80と分類されています。
●SP-22(新) 2014年後半〜 ところでSP-22ですが、2014年の途中で金型が変わっております。 2002年の登場以来、12年あまりで活躍の場が多すぎたのか、金型が消耗して来たのでしょうか? 2010年に登場した後期型SP-80をベースに、新たに前期型を起こしたようです。分類上はSP-22と変わりませんが、私は便宜上2014年前半までを「旧」、2014年後半からを「新」と区別しています。
いよいよ本題です… ●トヨタ2000GTSev
まずは何故このモデルが千葉トヨペットの特注品として登場したのかですが、実は先述したプロジェクトのベース車両を所有していたのが千葉トヨペットだったからです。千葉トヨペットのメカニック2名もプロジェクトに参加していました。
千葉トヨペットの特注品は、イオンのモデルと同じように見えますが、厳密には別のモデルという事になります。 まずは金型が違います。イオンがSP-22(旧)なのに対し、トヨペットはSP-22(新)となっています。裏板の違いが一番判りやすいでしょうか。【下の写真参照】 更にフロントグリルとテールランプの仕上げが異なっています。千葉トヨペットが銀色塗装仕上げなのに対し、イオンはクリアパーツとなっています。そもそもグリルやテールランプ自体の造形も異なるのですが、仕上げの違いは一目瞭然ですね。【下の写真参照】 箱は千葉トヨペット専用のものが奢られています。 |