1970年に産声を上げたトミカは、2005年に発売35周年を迎えました。2000年の30周年は沢山の記念商品が登場しましたが、35周年は「懐かしのカタログ付トミカ」だけと、ちょっと寂しいアニバーサリーイヤーとなりました。 ブリスターパックの中に、トミカと黒箱、カタログが封入されるという構成で、3回に渡り全部で8種類が発売されました。定価は600円(税別) 各年代の発売当時のトミカを再現していますが、オリジナルが日本製なのに対し、こちらは中国製となっているのが最大の違いでしょう。 |
最初に発売されたのは2005年6月30日の2種でした。
●1973年版 マツダサバンナGT 初期の黄色ボディの再現。ただし、金型はレーシング化によりオーバーフェンダー仕様。シート色の違いやリアタンポ追加などの違いが見られます。
●1975年版 トヨタランドクルーザー 初期の白ルーフ/ライトブルーボディの再現。ルーフは安全灯付き。シート色やリアスペアタイヤの着色などの違いが見られます。 |
第2弾は2005年9月22日の2種でした。
●1971年版 スバルR-2 最初期の赤色ボディの再現。ホイールやシート色、フロントやリアにタンポ追加などオリジナルとの違いが見られます。
●1974年版 いすゞ117クーペ 初期のメタリックグリーンボディの再現。シート色やサイドマーカーランプの着色などの違いが見られます。
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実はこの2車、当初は1971年版がブルーバードSSS、1974年版がグロリアHT2000GXと予告されていました。 6月30日の発売日も延期となってしました。しかし、この2車が発売される事はなく、それぞれスバルR-2といすゞ117クーペに差し替えられ、3ヶ月程遅れての発売となりました。 この時期、トミーと日産の関係が上手く行っていなかったようで、日産車が全く含まれていないという、歪なシリーズとなってしまいました。
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第3弾は2005年10月15日の4種でした。
●1976年版 いすゞボンネットタイプバス 初期のクリーム/ブルーボディの再現。サイド下部に銀ラインタンポが追加されていたり、オリジナルに比べると色がかなり濃くなっているなどの違いが見られます。
●1977年版 マツダコスモAPリミテッド 当時の赤ボディの再現。シート色やリアの着色などの違いが見られます。
●1978年前期版 トヨタセリカLB2000GT 初期の赤ボディの再現。シート色やウインドウ色に違いが見られます。
●1978年後期版 マツダコスモLリミテッド 最初期のメタリックグリーンボディの再現。シート色やサイド黒ラインタンポ追加などの違いが見られます。
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箱は当時の黒箱を再現していますが、正面と両方の蓋以外は当時とは異なる仕様になっています。 付属のカタログは当時と全く同じ内容ですが、紙質の違いや留方の違いなどが見られるようです。 当時の物と復刻版の見分け方は、背表紙に「Printed in Japan」が印刷されているかどうかです。これが有れば当時の物、無ければ復刻版です。 ※写真の上が当時物、下が復刻版です。 |
品番 |
車 名 |
カタログ |
80-1-未
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マツダ サバンナGT |
1973年版 |
2-2-38 | トヨタ ランドクルーザー | 1975年版 |
9-1-28
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スバルR-2 |
1971年版 |
10-2-28 | いすゞ117クーペ | 1974年版 |
6-2-75 |
いすゞ ボンネットタイプバス |
1976年版 |
55-2-3 | マツダ コスモAP リミテッド | 1977年版 | 33-3-15 | トヨタ セリカLB 2000GT | 1978年前期版 | 38-3-未 | マツダ コスモL リミテッド | 1978年後期版 |
日産車が発売中止という非常に残念なシリーズになってしまった訳ですが、日産とトミーの間にどの様なトラブルが有ったのでしょうか? 色々な憶測が飛び交いましたが、恐らく版権に関する問題だったのではないかと考えています。 実は、発売中止になったブルーバードとグロリアも製品化が進んでいたようで、車両もパッケージも出来上がっていました。かつで某所で完全に出来上がった製品のブルーバードを見た事が有りますが、今もどこかの倉庫に眠っているのかも知れませんね。 この時期、他にも幻の日産車トミカが存在するようですが、目を覚ましてくれないかな〜(^-^) |
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