中国では古くからトミカの販売が行われていましたが、基本的に日本国内と同じものが販売されていました。 ところが2011年にCN-○○という品番の中国専用のトミカが登場しました。国内とは異なる金型を新規に作っての新たな展開でした。 |
最初に登場したのはCN-01、03、05、06の4種で、2011年6月頃に登場しました。 少し遅れて2011年10月頃にはCN-02、04の2種が登場し、全部で6種が販売されました。
●CN-01 トヨタ カムリ 8代目XV40型アジア仕様のモデル化でスケールは1/64。 93-7 トヨタカムリは9代目XV50型なので、1代前のモデルと言う事になります。
●CN-02 トヨタ カムリ タクシー CN-01 トヨタ カムリのタクシー仕様。 ドアの「出租车」とは中国語でタクシーの意味なので、「出租车TAXI」とは「タクシータクシー」と言う事になりますね(笑)
●CN-03 三菱 ランサー エボリューション 67-7と同様のエボXのモデル化。67-7が1/61なのに対して、CN-03は1/64とやや小ぶりな上、ドア開閉のギミックも省略されています。
●CN-04 三菱 ランサー エボリューション パトロールカー CN-03 三菱 ランサー エボリューションのパトカー仕様。
●CN-05 日産フェアレディZ 40-7 フェアレディZ 40周年記念車と同様のZ34のモデル化。40-7が1/57なのに対し、CN-05は1/62とやや小ぶりな上、ドア開閉のギミックも省略されています。
●CN-06 日産フェアレディZ スポーツカー CN-05の色違いバージョン。何故かこちらは「スポーツカー」らしいですね(笑) ボディサイドのストライプには「跑车(スポーツカー)」の文字が!
最初の6種は全て日本車のモデル化でした。しかもランエボとZ34は既存の金型を使わずに、わざわざ新規に作られたものでした。 コレクターの間では、小型化してギミックを廃する事によって、コストダウンを図ったのではないかと噂されました。
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続いて登場したのはCN-11〜15までの5種で、2012年11月頃の事でした。 この時点でCN-07〜10は発表されておらず、途中が抜けた状態での発売でした。
●CN-11 FAW HONG QI(中国一汽 紅旗) 中国第一汽車の最高級リムジン紅旗のモデル化。スケールは1/84となっていますから、実車はかなり巨大だと言う事が判ります。
●CN-12 FAW JIEFANG J6[RED] (中国一汽 解放 J6 貨车[紅色]) ●CN-13 FAW JIEFANG J6[ORANGE] (中国一汽 解放 J6 貨车[橙色]) 中国第一汽車の大型ダンプカー解放J6のモデル化。 荷台上下のギミックが有りますが、荷台がプラ製なので重量感も無く安っぽい印象なのは残念。
●CN-14 FAW JIEFANG KE CHE[BLUE] (中国一汽 解放 客车[藍色]) ●CN-15 FAW JIEFANG KE
CHE[BLUE] (中国一汽 解放 客车[黄色]) 中国第一汽車の大型バスのモデル化。スケールは1/164。 実車は12メートル級の高速バスと思われますが、トミカでは巨大なサイドミラーが目を惹きます。
CN-11〜15は、トミカ史上初の中国車のモデル化となりました。中でも「紅旗」は中国を代表する高級車と言う事もあって、日本でも人気車種となりました。 ただし、この5種がベトナム製となっていたのはご愛嬌(笑) |
品 番 | 車 名 | 発売 |
CN-01 | トヨタ カムリ | 2011年6月頃 |
CN-02 | トヨタ カムリ タクシー | 2011年10月頃 | CN-03 | 三菱 ランサー エボリューション | 2011年6月頃 |
CN-04 | 三菱 ランサー エボリューション パトロールカー | 2011年10月頃 |
CN-05 | 日産フェアレディZ | 2011年6月頃 | CN-06 | 日産フェアレディZ スポーツカー | CN-11 | 中国一汽 紅旗 | 2012年12月頃 | CN-12 | 中国一汽 解放 J6 貨车[紅色] | CN-13 | 中国一汽 解放 J6 貨车[橙色] | CN-14 | 中国一汽 解放 客车[藍色] | CN-15 | 中国一汽 解放 客车[黄色] |
今回ご紹介した中国専売モデルは、全て最初に発売された日本語表記の箱になっていますが、後に中国語表記の箱に切り替わったようです。
今回はCN-01〜06とCN-11〜15の11種をご紹介しましたが、次回はCN-07〜10とギフトセット等をご紹介したいと思います。 |
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