ホンダS800 オープン
2013年02月28日

ホンダS800オープン01

1994年12月、トミカ 23-2 ホンダS800Mをベースに、ルーフを取り払ってオープン仕様としたモデルが登場しました。

ボディカラーはレッド・イエロー・ホワイトの3色で、何れも黒シートに2Fホイールとなっていました。
バリエーションノートでは一部改造型モデルとして、SP-4という品番に分類されています。


ホンダS800オープン02
写真↑:SP-4-1、2、3の3色
元々ルーフ付きのモデルであった23-2のルーフを切り取ったものですが、そう簡単なものではないようです。

通常ウインドウパーツはフロントからリアまでルーフの裏側で繋がっており、フロントウインドウの下端とリアウインドウの下端をボディやシートで固定するようになっています。
ところがルーフが無い場合はフロント側だけで固定する必要があり、その為にフロントウインドウの下端をボンネットの下に潜り込ませるように前方に向かって 延長しています。この延長部分をボンネットと内装パーツで挟んで固定しようと言う訳ですが、そのままでは無理なのでダッシュボードの位置を下げてウインドウパーツの延長部分を差 し込むような内装パーツの改造がなされていました。

因みに、これ以降発売されたホンダS800は、フロントウインドウ側の固定方法がオープンモデルと同様なものに変更されており、それに従って改造された内装パーツが使われているようになっています。

写真↓:SP-4の内装部分
ホンダS800オープン03
写真↑:通常品23-2-1とSP-4-1のツーショット

品番車 名カラー特注元
SP-4-1ホンダS800 オープンレッドイケダ特注
SP-4-2イエロー
SP-4-3ホワイト
SP-4-未レッドHDC特注
SP-4-未イエロー
SP-4-未ホワイト

トミカにはいくつかのオープンモデルが存在しますが、どのモデルもドアの開閉アクションはオミットされています。そんな中で唯一このS800のみドアが開閉出来るのは高く評価されても良いと思います。

1998年頃には、HDC(ホンダダイレクトマーケティング)によって、同じ3色が特注されていますが、こちらのモデルはフロントウインドウ上部が黒く塗られている事で区別が出来ます。

結局SP-4はこの6種のみで終了してしまいました。こう言った改造モデルは製造にかなりの手間が掛かっていたのかも知れませんね。大量生産には向かないのでしょう。今となっては大変貴重なモデルとなってしまったようです。

今回ご紹介した3台はミニカーショップイケダが特注したものですが、ホンダがイケダを通して特注したものとの情報もあります。