もくちゃん
2012年12月13日

もくちゃん01

トミカには色々な特注品が有りますが、金属性の別部品が付属する組立キットという非常に珍しいものが存在します。

それは長野県大町市の大町エネルギー博物館が特注した「薪バス もくちゃん」と言うトミカで、ベースは6-2いすゞボンネットバスとなっていました。
1999年8月の発売で定価は1,155円(税込)

もくちゃん02

薪バスとは燃料用の原油が不足した第二次世界大戦中の1940年代から使用された代用燃料車のひとつで、車体後部に「木炭ガス発生装置」を取り付け、薪をくべて一酸化炭素を主成分とする可燃性のガスを発生さ、このガスを燃料にしてエンジンを動かしました。

その「木炭ガス発生装置」を金属製の別部品で添付し、接着剤で自分で組み立てるようになっていました。
さらにこの金属部品には、メッキ色(シルバー)とブロンズ色の2種類が存在しており、この色の違いによってバリエーションとなっています。
この部品はトミカ本体とは別に、新潟県燕市の業者で作られたものらしく、トミーが製作したものでは無いようです。こう言ったケースも非常に珍しいのではないでしょうか

もくちゃん03

品番 ベース車 後部部品
6-2-33いすゞボンネットバスメッキ色
6-2-34ブロンズ色

「もくちゃん」は大町エネルギー博物館が実際に所有しておりますが、実車はトヨタ製の小さなバスです。しかしトミカには同等の車種が存在しないため、いすゞボンネットバスでの再現となっています。

特注数は後部部品メッキ色1,500台、ブロンズ色1,500台の合計3,000台だったようで、ミニカーショップイケダとパートナーショップでの販売が中心だったようです。
特注数からすればそこそこの数は有るようですが、今となってはなかなか入手が難しいようですね。