さんふらわあ
2006年8月10日

「さんふらわあ」は1972年2月、当時の日本高速フェリーによって、名古屋〜高知〜鹿児島航路に就航した超豪華大型フェリーです。その後太陽フェリー、来島興産、関西汽船と移籍を続け1998年まで活躍しました。

今回ご紹介するモデルは、その「さんふらわあ」の大きなフェリーです。トミカは発売直後から、色々な周辺玩具を積極的に発売していますが、1975年頃に は「トミカのまち」シリーズを展開、道路や建物が多数発売されました。その中でも異色だったのがこの「さんふらわあ」でしょう。船体の前と後に各2個所、 合計4個所のハッチが装備され、右舷と左舷に3台ずつ、合計6台のトミカを積載出来ます。手転がしで走らせると、なんと船体が上下に揺れて、波に揺れる様 を再現(笑)。

しかし、当時既にミニカーアクションシリーズに「カーフェリー」(600円)が存在し、
「さんふらわあ」(1,000円)は価格も高く不人気だったようで短命(1977年版カタログでカタログ落ち)に終わっています。

また、トミカも13-2として1975年6月に発売されましたが、ミニカーファンには不人気だったようで、販売期間は1年3ヶ月と短命に終わっています。
実船の人気とは裏腹に、トミカでは人気を得る事が出来なかったようです。

今回、箱絵を再現して見ましたが、箱絵はかなり貴重なトミカが多く、違う車種でごまかしてありますが、まあご愛嬌と言う事で。
また、せっかくなのでトミカ(小さな)の「さんふらわあ」も仲間に入れて撮影してみました。フェリーが大きく見えると言うか、トミカが小さく見えると言うか・・・(笑)

※文中の価格は1976年2月現在の物です。